製造工程

 私共は、原材料の丸太から完成品の木魚に至るまで、すべての行程を自分たちの手で行っております。いわゆる「外注」による作業は、いっさいありません。分業によって一つの製品を作ることの多い、零細の製造業において、自分の力だけで首尾一貫した物作りをすることのできる業種は、珍しいのではないかと思います。
 ここでは、木魚の主な製造工程を八つの段階に分け、写真も交えてわかりやすくご紹介していきます。

 

 

 

 

 

@木取り(1) 丸太を、木魚のサイズに応じた切り幅で輪切りにします。その際、木材の芯
の部分は基本的に使いません。
これは、芯を始点にして罅(ひび)のはいることがあるためで、そのため大きな木魚を作ろうとすると非常に太い原木が
必要になります。
写真は、現在準備中です。
A木取り(2) 電動工具で、余分なところを取り去り、大まかな形を作ります。
B整形 平ノミとカンナで、寸法と形を整えます。
C中彫り 特殊な形状のノミで、木魚の中をくりぬきます。
D乾燥 サイズに応じて、1〜3年ほど陰干しして、自然乾燥させます。
E彫刻 注文に応じて、取っ手の部分と本体表面に、様々な彫刻を施します。
F研磨 紙ヤスリで表面を磨き、艶出しワックスで仕上げます。
G音付け 木魚のサイズと木質に応じて、最高の音が出るように、最終的な調整をします。

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