樹脂加工の現場で大変だったブレーカープレートやノズルの洗浄の大幅な省力化と人件費削減に寄与しています。
また,高価なブレーカープレートやノズルなどを変形など,ダメージを与えることなく洗浄処理ができます。
洗浄処理に要する時間は20〜30分です(洗浄処理後の冷却時間を除く)
ブレーカープレート洗浄機(電熱式小型流動層炉)の実機を弊社にてご覧頂けます。
また、弊社にて電熱式小型流動層炉のデモ機(SFF-3225S)を使って処理テストが可能です。
【お願い】
この設備の導入には様々な条件がございます。お客様の事業所においてブレーカープレート等の洗浄が実際に可能かどうかを事前に検討する必要がございますので,ご検討のお客様は弊社までお問い合わせ下さい。
洗浄処理前のブレーカープレート
付着している樹脂はPP(ポリプロピレン)
洗浄処理後のブレーカープレート
【処理条件】
処理温度 : 480℃
処理時間 : 20分(流動層炉の中への投入〜取出まで)
実際の流動状態は、こちらからご確認下さい(YouTubeにリンクしています)
従来販売しておりましたSFF-3225の後継機種であるSFF-3225iの受注を開始しました。
流動層のレトルト有効内径がφ320mm,有効深さが250mmなので,直径250mm前後のブレーカープレートの洗浄処理も可能です。
ただし,発生する煙への着火を抑制したり,発生する煙の量を多くしない目的で流動層内に入る樹脂の量を抑える必要があるため,一度に処理できるブレーカープレートの数量は直径200mmを越えるものの場合,1個〜2個とお考え下さい。
処理前の樹脂が柔らかい段階で,できるだけ樹脂をヘラなどで除去しておく必要があります。
なお,SFF-3225iの標準仕様の場合,温度記録計やウイークリータイマー等の搭載ができません。温度記録計やウイークリータイマー等を必要される場合はご相談ください。SFF-3225Sにてご案内を差し上げます。
「熱可塑性CFRP素材」への対応について (2022/06/09)
強度が高く軽量な次世代の素材として注目されている「熱可塑性CFRP素材」のうち,マトリクスにナイロン6樹脂を使ったもの(CFRTP)が付着したブレーカープレートの洗浄への対応について,不可能ではありませんが,流動層炉を使ったブレーカープレートなどの処理には条件があります。付着した樹脂に含まれるカーボンファイバーの短繊維の炭素繊維が炉からの排気とともに飛散するため,処理前にSP1500やホモPPなどのパージ材でパージ処理をしたのち、ブレーカープレート等に熱可塑CFRPが付着していない状態で洗浄処理をする必要があります。あるいは,別の装置を使ってある程度付着しているCFRPを落とし,仕上げ洗浄として流動層炉で洗浄する必要があります。
パージ材を使用しない場合はアスベストなどの特化物と同様の対応が必要になります。
詳細はお問い合わせ下さい。
ブレーカープレートとは,樹脂の射出成形機において、スクリーンバックを支える穴あき板のことです。
定期的に取り外して付着している樹脂を除去(洗浄)することが必要になります。ノズルやスクリューなども同様に洗浄が必要です。
ブレーカープレート等の洗浄は,従来の方法では、製造現場で作業する人がガスバーナーを使い、樹脂を柔らかくしてから手作業で樹脂を除去していました。そのため,大変な手間と労力とコストを必要としていました。
またブレーカープレートへのダメージも大きく,これもコスト増大の要因になっていました。
弊社がご提案する電熱式小型流動層炉の「ブレーカープレート洗浄仕様」を利用すれば、例えばPP(ポリプロピレン)の場合、20〜30分、450℃の流動層の中にブレーカープレートを入れるだけで人手をほとんどかけずに完全に付着したPPを除去できます。
型式 | SFF-1825i (ブレーカープレート洗浄機仕様) | SFF-3225i (ブレーカープレート洗浄機仕様) |
温度範囲 | 400℃〜530℃(常用)・最高使用温度600℃(600℃での常用はできません) | |
有効寸法 | 最大φ200mm×250mm(深さ) (この中にはいるサイズまで対応可能) 専用の処理バスケットは内径φ178mm |
最大φ320mm×250mm(深さ) (この中にはいるサイズまで対応可能) 専用の処理バスケットは内径φ286mm |
設備寸法 | 1,000mm(W)×600mm(D)×1,300mm(H) | 1,200mm(W)×800mm(D)×1,330mm(H) |
電源 | AC200V 三相 50/60Hz 12A (電源以外のユーティリティーは必要無し) |
AC200V 三相 50/60Hz 32A (電源以外のユーティリティーは必要無し) |
ヒータ | シーズヒータ 3.6kW | シーズヒータ 10.5kW |
温度制御 | デジタル指示調節計とSSRによる時間比例PID制御 | |
流動制御 | セラミック粉体の流動は、インバータと温度調節計を利用して制御. 昇温段階は温度変化に応じて自動変速制御. |
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安全装置 | 温度警報計・非常停止ボタン・セラミック粉体吹出防止プロテクタ装備・ヒータ切り忘れ防止タイマ・警報出力端子(制御盤内にドライ接点あり) | |
搬送装置 | なし・専用バスケットを取り出す治具は試供品を提供(SFF-1825iのみ) (新和実業株式会社にてお客様のご要望に応じて設計・製作可能) |
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局所排気 | なし(お客様にてご準備いただきます) | |
その他 | 本設備の据え付けはお客様にお願いしております(容易です) | |
納期 | 受注後3.5ヶ月〜4ヶ月(お問い合わせ下さい) |
ポリプロピレン(PP) | 450〜480℃ |
ポリエチレン(PE) | 420〜450℃ |
架橋ポリエチレン | 400〜450℃ |
ナイロン6・ナイロン66 | 450℃ |
ポリスチレン(PS) | 420℃〜480℃ |
ポリエチレンテレフタレート(PET) | 420℃〜480℃ |
ポリブチレンテレフタレート(PBT) | 400℃〜420℃ |
変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE) | 530℃前後 |
エポキシ | 480℃前後 |
ポリカーボネート(PC) | 480℃前後 |
ポリエステル | 480℃前後 |
熱可塑性CFRP押出素材(ナイロン6) | 450℃前後(PP等でのパージが必須) |
SP1500 (三井・ダウポリケミカル株式会社製パージ材) | 420〜450℃ |
・温度制御用とは独立した過昇温防止用の熱電対および温度警報計(温度上限警報計)を搭載
・温度警報計だけでなく、温度調節計においても温度上限警報によるヒータの強制停止機能を実装
(二重に温度上限警報をとる仕様とする)
・ヒータ切り忘れ防止タイマ
・ブロワが運転されていない状態ではヒータへの通電ができない制御の仕様
・炉冷却時のブロワ自動停止機能(設定温度以下になったら自動でブロワを停止する機能)
・セラミック粉体吹き出し防止用プロテクタ標準装備(金属部分に火傷防止のための断熱施工済)
・流動用エア手動ベントバルブ装備
・非常停止ボタン標準装備(1カ所)
樹脂業界向けの製品です。
PPやPEなどの樹脂の射出成形機に組み込まれているフィルタである「ブレーカープート」に樹脂が付着している状態で450℃前後の流動層炉の中に入れ,処理をすることでブレーカープレートの洗浄処理ができます。
処理時間は20分〜30分です。
弊社にテスト機がございますので、実機にてテストを行って頂くことができます。弊社までお問い合わせ下さい。
なお,ブレーカープレートの洗浄テストは弊社でのテスト費用が発生するため,僅かですがテスト費用を頂戴しておりますのでご了承下さい。